上司のアドバイスで物事を良い方向へ考える手がかりとなりました。
今日は私の好きなテーマでもある「上司からのアドバイス」をS.Jさんから頂きました。失敗した時、悩んだ時の上司の貴重なアドバイスのお話しって自分に言われているような感じで、本当、他人ごとではありません。
「人の振り見て我が振り直せ」じゃないけど、自分が失敗した時に、これらの上司からのアドバイスを読むと気持ちが救われます。
私は、住宅の現場管理という仕事をやっていた時のことです。
工期に合わせて仕事をしなくてはならず大抵の場合は余裕のある現場はありません。
当時、短工期の仕事で工期が迫っているにも関わらず天候不順などいろいろなことが重なり遅れていました。毎日工期のことばかり考えていて焦っていた私でしたがそれを見ていた上司が相談にのってくれました。
上司は、一通り私の話を聞いた後で、「自分ばかり焦っていてもしょうがない。まず現在の状況をお客様に報告することが大切だよ。自分の家を一生懸命に建ててくれていることはわかっていると思うから。」というのです。
「工期を守れないお前の責任だ。」と言われると思い、何が何でも工期内に完成させなくてはいけないと思っていた私にとっては少し拍子抜けの内容でした。
翌日、お客様の所に行き事情を話したところ「少しくらい遅れても大丈夫ですよ。その代わり丁寧な仕事をしてください。」という言葉が返ってきました。私は、今まで工期のことばかり考えてお客様の気持ちなど考えていなかったことに気づかされました。
それから、自分ができることを精一杯やり何とか最小限の遅れで工事を終えることができました。完成後に上司に報告すると、「終わらない現場はないんだから、自分のできることを一生懸命やる。それでもできなかったことはお客様もきちんと理解してくれるよ。」と言われました。涙が出るほどうれしく、そしてこれからの自分の生き方の土台となる言葉でした。
S.Jさん、ありがとうございます。責任逃れや「聞いてない」という上司が実際にいる中、部下思いの上司って本当に素晴らしいです。経営者の私には上司がいないので、この手の話は感動ものです。上司からのアドバイスのお話しは今後もどしどしお待ちしております。